





grassroots prophet
第10回恵比寿映像祭
「インヴィジブル」 地域連携プログラム「Displace」vol.1
2018.1.16 - 2.15
LOKO GALLERY, Tokyo
2018年1月16日 - 2月15日
LOKO GALLERY
本展のタイトル「grassrootsprophet(草の根の、名もなき預言者)」は、逆因果、つまり過去が現在や未来に影響を及ぼすのではなく、未来が過去に影響しているとしたら、私たち一人ひとりの存在はどのように過去に影響しているのだろうか、ということを清水がふと思いついたことがきっかけになっています。
漢文学者・白川静は「漢字には文字が生まれる以前の悠遠なことばの時代の記憶がある」といったことを『漢字』のなかで論じています。漢字や文字はそのような呪術的要素を秘めている一方で、現代においては日常 に溶け込んだ道具、あるいは意識から遠のいた記号になっているともいえます。清水が制作の素材として文字を扱うのは、日常空間の背後に太古から潜むそうした「無意識」や「空気」を可視化できるのではないかと 考えているからです。
今回の個展では、台湾でのレジデンスをきっかけに知り合った、日本統治時代の台湾で生まれた“湾生”と呼 ばれる日本人へのインタビューを基に、「逆さ歌おばあちゃん」として知られる中田芳子さんとのセッションなども取り入れた映像作品を中心に、2層吹き抜けのギャラリー空間を利用したインスタレーションが展開されます。
Related URL:http://lokogallery.com/portfolio_page/ryoshimizu/
Documentation(vimeo):https://vimeo.com/290230689