記し録る、記し憶う
PVC sheets on glass, vinyl tubes and floors, air conditioning fans, sound sensors, microphones, LEDs and speakers.
2024
(Fujinoyama biennale 2024)
ガラス・ビニールチューブ・床にカッティングシート、空調ファン、音感センサー、マイク、LED、スピーカー
2024年
(富士の山ビエンナーレ2024)
文字の前に音がある。
言霊を彫刻する。
近代製紙産業で栄えた街の駅前再開発に伴い解体される駅ビルの空き店舗(元美容室)での展示。
内装を剥ぎ、主要構造部があらわしになった内部には、約半世紀にわたり継続してきた建築の代謝の痕跡が見え隠れする。
ガラス面には、全文がひらがなに置き換えた『大祓詞』、室内には12本のビニールチューブの中を空気が循環し、表面には、筆画が間引きされてアルファベットに置き換えられたヘレン・ミアーズ『アメリカの鏡・日本』から引用されたテキスト。床には間引いた筆画が散乱している。
また、数秒おきに「ひ」「ふ」「み」…と作家による『ひふみ祝詞』を一文字ずつ読む声が室内に響く。作家による祝詞の発声、鑑賞者の声を含む室内の音は収音マイクにより拾いあげられ、光に変換されて明滅し、空間と呼応する。
Related URL:https://www.fujinoyama-biennale.com/